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2017年5月18日 (木)

人と熊 去年の新聞から

去年春 熊が冬眠から覚めた頃 山菜採りの方が熊に襲われて亡くなったり怪我をされたりした事故がかなりの件数報道されましたね。

熊の住処近くに人が住んだり、山の実りが少なかったりと、

人にも熊にも事情は色々ありますが十分にご用心して欲しいと思います。

人と熊 間合いが肝心

 

                 読売新聞日曜版「Cafeタイム」より転載

 木道の脇の水芭蕉の群落。

 の季節が過ぎ、大きく伸びた葉が食いちぎられている。この夏(nyar-nyar注:平成28年)久しぶりに訪ねた尾瀬で、活発に動き回る熊の痕跡を見た。

 

 群馬県側の入山口「鳩町峠」(片品村)から尾瀬ヶ原に向かう道は、1時間足らずで湿原に到達できる家族連れにも人気のルート。7月以降、40件近い目撃情報があるエリアを、赤ちゃんを抱いた若い夫婦や、軽装で手ぶらの親子連れが談笑しながら行き過ぎる。

 

 今年(nyar-nyar注:平成28年)は東北地方を中心に熊の目撃情報が多い。秋田県では5月から6月にかけて計4人が熊に襲われて死亡。8月には福島県北部で2人が襲われてけがをした。熊と人との距離の近さがいつになく気にかかる。

 もうすぐ実りの秋(nyar-nyar注:平成28年)。この時期は熊も人間と同様、食欲が増すらしい。

飲まず食わずで5か月も穴籠りする冬を控えている。クリ、ヤマブドウ・・。必死で食べまくる。

特に脂肪分が多いブナの実は熊の大好物だ。

 

 ところがこのブナが熊の思うに任せない。豊作と凶作を繰り返す。毎年同じ量の実をつければ、熊のようにブナを食べる動物は、実を食べ尽す水準で個体数が安定してしまう。ブナは子孫を残せない。 だから凶作で動物を減らした後、食べきれないほど実を付け、子孫を残す。

 

 ブナの戦略にはまった熊は哀れだ。ブナ以外の食べ物で栄養を補おうとするが、ブナ依存度が高い地域では容易ではない。夏に交尾したメスは受精卵を子宮壁に着床させずにおく。秋に十分な栄養がとれなければ、着床を見送る「着床遅延」と呼ばれる能力も身に着けた。厳しい環境を生き抜いてきた進化の道筋が見える。

 

 早稲田大学の三浦愼悟教授(動物管理学)によると、冬眠の前後で熊の体重は約2割も減少する。三浦さんが「人間なら間違いなくドクターストップがかかる」と言う危険な絶食期間。その間、妊娠したメスは出産し、授乳までするのである。

 

 ブナが凶作の秋と熊が冬眠から覚めた春先、空腹感は頂点に達するが、熊のメニューに人間の文字はない。襲われて亡くなる人は例年2人程度。蜂に刺されて毎年20人前後がなくなっているのと比べれば多くない。熊の襲撃のほとんどは、わが身を守る行動の延長線上にある。

 戦後、熊の被害が増えた時期が2回ある。1回目は1960年代末に増え始め、70年代末をピークに減少に転じる山で、2回目は90年代末から増え、現在に続く傾斜。1回目は奥山のブナが伐採され、スギやヒノキに置き換わった時代と連動する。

 

 熊にとって食料がないスギやヒノキの森は砂漠に等しい。だから行き場を失った熊が人里に下りて来た。では奥山開発が落ち着いた現在、被害が多くなっているのはなぜか。専門家も明確な答えを見いだせずにいる。

 

 雪深い越後の自然と風俗を記録した江戸後期の文人、鈴木牧之が「熊は和獣の王、猛くして義を知る」と書いている(『北越雪譜』)。先人たちは熊を狩りながら、畏れ、敬った。熊はむやみに人を襲う猛獣ではないが、かといってかわいいだけのぬいぐるみではない。備えを怠り、間合いを詰めすぎれば、いこの可能性は高まる。

 

 尾瀬に入った前日は、福島県只見町のブナ林にいた。田んぼの脇の小さな森。林床に今年芽を出したブナの「実生」が顔をのぞかせている。幹に残る熊の爪痕に手のひらを重ねる。

森は熊の領域なのだ。

 緊張感を持って共存していくほかない。私たちは1国に2種類の熊が住む国に生きている。

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コメント

こんばんは。
nyar-nyar様のブログには珍しい内容でちょっとびっくりです。
確かに動物の領域へ入り込むには十分な配慮が必要ですよね。

来週から二種類の大きな方のクマのいるところをレンタカーで巡ってきます。
熊の機嫌を損ね食べられないよう十分注意して行ってきます。

マク様 こんばんは
去年から暖めていた新聞記事です、
熊が冬眠から覚めたときが一番危険ですが、
人を襲う熊はいつも悪者扱いで時に気の毒にも思えます。
今年は人間様も少しお利口になったかしらsign02

ヒグマの住処を訪れたりしないで下さいねhappy01

熊の行動学、大変参考になりました。
Y婦が7月に尾瀬に入るとの、旅行案内が来ていた。
この話を早速、食卓の膳で話しましょう。
有難うございました。

縄文人さん こんばんは
尾瀬にいらっしゃるのは奥様ですか?
ハイキングコースではまず安心でしょうけど、
そこは熊さん!どこから何処へ気の向くままfoot
お気を付けていってらっしゃいbell

こんばんは。アルティメットです。
先週は私のブログにコメントを頂きましてありがとうございます。

熊の出没の記事を見まして、熊も食べる餌がなく、民家に降りてきてしまうのは、これは環境問題もあるのではないかと思いました。中々難しいですが、熊やほかの動物の為の植樹や何か食べられる木の実が植える事が出来たら、少しずつ問題も解決できるのではないかと思いました。

今までと同じ環境の中で人も熊も共存できるようにと願っています。

アルティメットさん こんばんは
この記事 去年の新聞記事を温めていたものです。
今のままで両者が何事もなく 過ごせるのが一番ですね。
でも今年もすでにタケノコ採りのお婆さんが犠牲になっています。
人って生活のためもあるのでしょうが、懲りないんだなぁと思いました。人の肉を食らった熊はまだ生存していますよ!
山に入るときはせめて大勢と・・・sign03

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